「五大記」第二十三話を公開しました

五大記」の第二十三話を公開しました。タイトルは「遺骸」です。

「日の下に新しきものなし」*1という言葉は物語に関しても真実です。あらゆる物語はそれ以前に作られた物語の焼き直しに過ぎません。

「五大記」第二十三話は、人類によってこれまでに語られてきた物語のうちのいくつかをミキサーに入れて、がーっと攪拌することによって作られた、という感じの物語です。ミキサーの刃の切れ味が悪いせいか、原形を保ったままの食材もちらほらと見受けられますので、食材が何だったのかを推測しながら読む、という味わい方もできるのではないかと思われます。

*1:「伝道の書」第1章第9節。