「CASL II実習マニュアル・第零版alpha00」を公開しました

皆さんは、CASL IIというプログラミング言語をご存知でしょうか。おそらく現役のプログラマーでも、そんな言語は聞いたことがないという人が多いでしょう。この言語があまり知られていない理由は、それが、実在しないコンピュータのアセンブリ言語だからです*1

CASL IIは、情報処理技術者試験センターという組織によって実施されている、基本情報技術者という資格を授与するための試験で出題される、COMET IIというコンピュータのアセンブリ言語です。COMET IIというのは、情報処理技術者試験センターが仕様を作った、実在しないコンピュータです。

私は現在、CASL IIを使ったプログラミングについて解説する、「CASL II実習マニュアル」というチュートリアルを書いているのですが、昨日、それが第2章まで完成しましたので、アルファテストを目的として公開することにしました。「無料チュートリアル:プログラミング」というサイトにLaTeXのソースとPDFを置いています。現在はA4で20ページですが、完成すると120ページ前後になる予定です。

誤字、脱字、間違った記述など、お気づきの点がございましたら、お知らせいただけますと幸甚に存じます。

*1:実在しないコンピュータのアセンブリ言語としては、CASL IIのほかに、MIXALという言語もあります。MIXALは、『The Art of Computer Programming』という本の中でアルゴリズムを記述するためにドナルド・クヌースさんが開発した、MIXという実在しないコンピュータのアセンブリ言語です。