ディープな観光スポット:福岡篇

「ディープな観光スポット」の福岡篇として、須賀神社(すがじんじゃ)という神社を紹介させていただきたいと思います。

須賀神社が鎮座している場所は、福岡県の直方(のおがた)というところです。観光スポットとしての価値をこの神社に与えているのは、千年以上も昔に起こった、ある特異な現象です。

その特異な現象というのは隕石の落下です。貞観三年(西暦861年)、須賀神社の境内に隕石が落下したのです。その隕石は現在も保管され続けていて、それは、目撃記録を伴う現存する隕石としては世界で最古のものです。須賀神社の境内には、平成四年(西暦1992年)に建立された「直方隕石之碑」という石碑が立っています。

須賀神社を訪問したときに見逃すことのできないものが、直方隕石之碑のほかに、もう一つあります。それは、「建武の板碑」と呼ばれる板碑です。これは、足利尊氏から戦死者の供養の依頼を受けた南禅寺の明窓禅師が建武三年(西暦1336年)に建立したものではないかと言われている板碑です。この板碑は、かつては須賀神社の境内にあったそうですが、現在は神社の裏手へ移動しています。

須賀神社へ行こうと思った人の参考になるかもしれませんので、私が辿った経路を書いておきます。

  1. JR鹿児島本線折尾駅でJR筑豊本線桂川方面行に乗り換える。
  2. 20分ほどで直方駅に着くので、そこで下りて、今度は平成筑豊鉄道に乗り換える。
  3. 10分ほどで中泉駅に着くので、そこで下車。
  4. 中泉駅から歩いてすぐのところに直方大橋という大きな橋があるので、それを渡る。
  5. 橋を渡ってそのまま前方へ10分ほど歩いたところにある赤い欄干の橋のところで右に曲がると、その先が須賀神社