第6回テックカフェに参加しました

先日のエントリーでお伝えしましたように、「第6回テックカフェ」という茶話会に参加してきました。

場所は、JR鷹取駅から歩いて数分のところにある、たかとりコミュニティセンターです。ここでテックカフェが開かれるのは2回目なのですが、昨年の8月8日(土)にここで開かれたときは、私は女神様のところへ出かけていて参加できませんでしたので、私にとっては初めて訪問する場所です。

たかとりコミュニティセンターは、阪神大震災で焼失したカトリック鷹取教会の跡地に建てられた建物で、この中には、いくつかのNPOの事務所が入居しています。テックカフェを主催しているひょうごんテックも、ここに事務所を置いているNPOの一つです。この建物は、基本的にはカトリックの教会ですので、その一角には礼拝堂もあります(なかなかユニークな形状です)。また、中庭には、両腕を大きく広げたキリスト像が建っています。この像は、難民としてベトナムから来た信者たちが1992年に母国から取り寄せたもので、震災のときには、あたかもこの像が延焼をストップさせたように見えたことから、「奇跡のキリスト像」と呼ばれていたものです。

今回のテックカフェのテーマは、「この一年のテックカフェを振り返る〜ケータイトラブル、パソコンの買い方からTwitterまで〜」というものでした。前半は神谷さん(ひょうごんテック世話人)による「この一年のテックカフェを振り返る」という発表と吉野さん(ひょうごんテック世話人)による「ひょうごんテックとたかとりコミュニティセンター」という発表で、後半は懇談でした。

テックカフェは、通常だと、「茶話会」(tea party)と呼ぶにはちょっと多すぎるかな、と思うぐらい多くの参加者が集まるのですが、今回は、本当に「茶話会」と呼ぶにふさわしい人数でしたので、かなりくつろいで会話を楽しむことができました。

懇談の中では、緒方さん(ひょうごんテック世話人)が使っておられたパソコンが話題に上りました。それは、開発途上国の子供たちに学習の手段を提供することを目的として、OLPCというNPOが開発したパソコンです。私としては、Squeakというプログラミング環境がそれに乗っているということに興味を覚えました。開発途上国において、子供のころからコードを書くことに興味を持ってもらうというのは、将来、それが国の経済を支えることにつながる可能性がありますので、とても有益なことだと思われます。

初等教育におけるコード書きの重要性は、開発途上国のみならず、日本においても同様です。日本は先進国の一つですが、コードを書くことのできる人間の数という観点で見た場合、まだまだ十分とは言えません。たとえプログラマーという職業に就くわけではないとしても、コードを書くことができるというのは、実に有意義なことです。日本でも、子供のころからコード書きに親しむことのできる環境を整備することが必要です。そしてこれは、義務教育のみの課題ではなく、オープンソースコミュニティーの課題でもあります。なぜなら、コードを書くことのできる人間が増えれば増えるほど、オープンソースコミュニティーが活況を呈することになると思われるからです。そんなわけで、子供たちに無償でコードの書き方を伝授するNPOを誰か作らないかなあ、と言ってみるテスト。

テックカフェの終了後には、恒例の懇親会が催された模様ですが、帰宅部の私には、そこでどんな話が出たかというのは不明です。駅へ向かう私は、懇親会会場のお好み焼き屋さんへ向かう一行と途中まで一緒だったのですが、鰤たんの興味深い話を聞きながら歩いていたので、別れるときはちょっと後ろ髪を引かれました。

後ろ髪ひかれる思いに涙するシンガポールの街の朝(鴨川つばめマカロニほうれん荘」より)