「五大記」第三十話を公開しました

五大記」の第三十話を公開しました。タイトルは「治療」です。

ユダヤ教徒が「タナハ」と呼び、キリスト教徒が「旧約聖書」と呼ぶ教典には、YHWHと呼ばれる神が登場します。YHWHは天地を創造した存在者ですが、怒りという人間的な感情を持つ存在者でもあります。彼の怒りは常軌を逸しており、預言者たちを通じて、怒りの対象となった人々を殺戮せよとイスラエルの民に命じます。これは治療を必要とするレベルの心理学的な障害ですが、残念ながら彼は唯一神なので、彼を治療することのできる神は存在しません。

「五大記」第三十話の主人公は、YHWHと同様に天地を創造した存在者です。そして彼も、治療を必要とするレベルの心理学的な障害を抱えています。しかし、YHWHとは違い、彼には……おっと、この続きは、ぜひ本文でお楽しみくださいませ(^^)。