第2回テックカフェに参加しました

先日のエントリーでお伝えしたとおり、「第2回テックカフェ」という茶話会に参加してきました。

「子どもを取り巻くケータイ・ネットでのトラブルとその対策」というのが今回のテーマで、前半は村尾佳美さんの講演、後半は三つのグループに分かれてのディスカッションでした。

携帯電話のフィルタリングというのはなんだか賛成できないなあ、というのが私の感想です。ユーザーが利用するサービスという位置に留まっている限りは問題がないとは思いますが、もしも政府の管理下に置かれたならば、きわめて有効な言論統制の道具になってしまう危険性があるのではないでしょうか。

それに、フィルタリングされた携帯電話を使っていたのでは、本当に意味のあるネットリテラシーを修得することができない、というのも大きな問題だと思います。ネットリテラシーというのは単に知識として覚えるだけでは役に立たないもので、さまざまな失敗を経験することによって体で覚える必要のあるものなのではないでしょうか。そして、そのためには、「怒られるまでやってみる」という精神も必要なのではないでしょうか。

それから、ふと思ったのは、ネットリテラシーとネットワークプログラミングとは似ているということです。ネットワークプログラミングには、「送信時には厳格に、受信時には寛容に」(RFC1958)という原則があります。データを送信するときはRFCをきちんと守り、データを受信するときは、たとえそれがRFCを守っていなくても柔軟に対処する、という原則です。ネットリテラシーの極意も、何かを発信するときには、それを読む人がどのような印象を受けるかということに細心の注意を払い、誰かが発信したものについては、どんなに酷いことが書かれていても気にしないで読み流す、というところにあるように思われます。